前田英明建築研究所の前田です。
建築設計事務所、建設会社、店舗設計事務所、住宅リフォームの営業など、13年に渡って建物の設計・現場管理・現場監督を経験。
現在は、「リフォームして満足いく住まいを作りたい方」や「安心してリフォーム計画を進めたい方」などを対象にコンサルティングを実施。
なかでも注力しているのが「お客様の望みを叶える図面作成」と「お客様との相性や予算に応じたリフォーム会社の選定」の2点。
私は、常に最高の結果を目指して取り組むプロとして働き
「こだわりある住空間は人を幸せにする」をモットーに
お客様との理想の実現を目指している。
2012年A邸マンションリフォーム工事
2014年S邸マンションリフォーム工事
2014年M邸住宅リフォーム工事工事
2015年O邸マンションリフォーム工事工事
2015年I邸マンションリフォーム工事工事
2015年M邸住宅リフォーム工事工事
2016年K邸住宅キッチンリフォーム工事工事
2016年Y邸住宅リフォーム工事工事
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建築設計。
それほど熱中して取り組むことができる何かが建築設計にはあります。
多くの建築家の方と話、
この言葉が私をさらに建築設計の世界に引き込んでいく。
しかし、建築設計は私に満足だけを与えるものではない。
理由は私一人で全て完結するものではないからだ。
色々な制約がある中、お客様の要望に沿った住空間を作るためには、私の全てを出し切り協力者と共に壁を一つ一つ乗り越えていかなければいけない。
- 多くの協力者と共に問題を乗り越えた時の喜び
- 色々な制約がある中、要望に沿った住空間を作ることができた時の喜び
- お客様から喜んでもらえた時の喜び
は、私に最高の満足を与え、次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。
- お客様の要望に適した図面の作成
- お客様の相性や予算などに適したリフォーム会社の選定
の2つの課題をお客様が手に入れ、安心して工事計画すすめることができるようサポートしています。
現在、私がこのようなことをできるのは、過去に複数の会社で多くの方の指導のもと学んできた経験があるからです。
このことについてこれからお伝えしていきます。
設計事務所で建築設計のイロハを学ぶ
設計事務所は、図面ばかりを作成しているものと思っていましたが、図面だけでなくかなりの書類も作成しなければいけません。
1998年私が、社会人として第一歩を踏み出す年。最初に建築の設計を学んだのは柳川瀬建築設計事務所。主に住宅や医療施設の設計をしています。
その分、多くのことを学ばせて頂きました。
最初は覚えることが多くひたすらメモを取る毎日。
いつ、何をしたのか?
分厚い建築基準法の中で、どこに何が書かれているのか分からないため、書類作成に手間取る
また、図面を書くときは、過去の資料を参考に書く。
経験することによってスピードは一気に増してきました。
しかし、私には悩みがありました。
設計図というのは線が組み合わさって出来ていきます。当然、意味のない線は1本もありません。
そこで私は、所長に相談しました。
「現場に出れば分かる」
つまり、線の意味はデスクワークだけでは分からないということ。
約1ヶ月ほど悩んだあと所長に
「現場にもっと出たいのですが」
所長は、建設会社から設計事務所に移った人なので現場監督は「線」の意味を理解する絶好の場ということを知っていました。
色々と教えていただいた上に最後は私のワガママを受け入れてくれました。
思い出深い建築現場時代。多くの人から色々なことを学ぶ
建築現場は、設計図がどのように形になっていくかを知ることができます。
しかし、私の仕事は線の意味を理解することではない。
設計事務所にはない忙しさと緊張感。現場では「待った」が効かない。
また、工程も現場監督の人が考える。
工程:工事を進める順番 【例】 木工事⇒内装工事⇒仕上げ工事(塗装・クロスなど) |
今日は、どの工種の人を現場に入れて、どの工種の人を逃がすか。明日は、明後日は・・・。
最初は分からないことが多い上に判断が遅いため、とにかく職人さんから文句を言われました。
最初の1年は、すごくきつかったです。
1年が経とうとする頃、新林さんという人が入社。19年現場一筋でやってきたベテランさん。現場監督という辛い仕事を楽しくしてくれた人です。
新林さんはやさしくとても面倒見がいい。
この笑顔に甘えてしまったことは数多くあると思います。
一方、統括部長はきびしい。何度かすごく言い合いになったことがあります。
私が建設会社に入社して1年と少し過ぎた頃、設計事務所が作成したデザイン重視のこだわりあるマンションの仕事が舞い込んできた。
設計事務所が作成したマンション図面を見て、統括部長に「私をこの現場に入れてください」と伝えると人員の配置は統括部長の一任で決めることができないようで「上と話してみる」と言われました。
お寺の新築工事は3ヶ月で完工。リフォームは1ヶ月半で完工。3ヶ月は、掛け持ちとなりましたが、疲れを感じないほど楽しく充実していました。
マンション工事は完工まで常駐。
マンション工事が終わる頃、新しい現場が入ってきました。6階建て診療所兼住宅の新築工事。
(設計施工:設計業務と工事を一つの会社が請け負うこと)
私の手が空く頃、統括部長がお客様とプランについての打ち合わせを既に済ませており、後は新築工事をする際に役所に届ける確認申請用の書類と図面を作成。
着工を迎える頃、統括部長から驚く発言を言われました。
要所々々、統括部長のチェックは入りますが、職人さんとの打ち合わせや段取りはもちろんのこと、建物の水平垂直・墨出し・高さのレベル出しなどは私が行います。
墨出し:壁が立つ位置を床に書く作業 レベル出し:基準地からメモリを読んで高さ(床・窓・天井など)を割り出す作業 |
着工し最初の内は、1日に一業者あるいは2業者が入る程度なので、慌てることなく対応できたのですが、内装工事が入り始めてからが大変。
現場内は人と資材(道具)などでゴチャゴチャ。6階建てなので、上の階にいる職人さんから
「監督さ~~ん」
と呼ばれれば、走って階段を上っていかなければいけません。
工事が終わる頃、統括部長から「この会社にいるのは3年までにしろ」と言われました。
「どうしてですか?」
という問に統括部長はこう答えました
「現場で学ぶことは、とてもいい事。でも知りすぎは良くない。君は、建築家になりたいのでは?
であれば、現場を知りすぎるのはよくない。現場を知りすぎると「現実的に出来る・出来ない」で判断してしまうようになる。
建築家はお客さんと共に描いた夢物語をいかに現実にしていくかが仕事だ。
しかし、現場を知りすぎると最初から出来るプランしか書かなくなってしまう。
なんのチャレンジ精神も感じられない、なんの面白みもないプランに。
君は、夢物語を現実に変えることがどれだけ大変か知っているか?現場の人間とどれだけやり合うか知っているか?
夢物語を現実に変えるセンスと執念と情熱を持った人間が建築家と言える。建築家になりたいなら、やめ時を考えておきなさい。今がその辞め時だ。」
これまでの統括部長には、なかったすごい迫力で言われました。
統括部長は設計事務所で働いていたことは聞いたことがあります。しかし、ご自身のことを語る人ではなかったので、詳しくは知りませんが、建築家として戦ってきた人なのだろうとこの時はじめて知りました。
インパクトが問われる内装設計
内装設計者(デザイナーと言われる人たち)はインパクトを問われ、間取りだけでなく照明計画やカラーコーディネートのセンスも求められる。
ここでは、現場監督時代の経験は役に経たない。
- ファサードのデザイン
- 入口に立った時の店内のイメージ
- 商品と人の関連性
- 商品と照明の関連性
- 動線と商品の関連性
- サインの位置と照明
- レジの配置とレジバックのデザイン
- カラーコーディネート
などなど
どれも、はっきりと言葉で言い表すことができず、感覚で自分に落とし込んでいくしかない。
じっくりと図面ばっかりに集中できればいいのですが、お客様や工事関係者との打ち合わせで時間を取られます。
色鉛筆で壁面を塗った模型を作り、
- 室内のイメージが自分が考えているものに近いか?
- 色使いを変えるべきか
その中で私が最も悩んだのは、女性もののショップ。
ピンクをベースにエレガントな内装を求められました。
プラン内容は、ファサードを電飾看板にして彩る。ホワイトとピンクをベースカラーにした内装で間接照明を使って商品をアピール。
何度か、変更はありましたがその案が通った時はすごくうれしかったです。
設計する側はお客様の感性(要望)に合せてプランを考えます。
時に、すごく悩むことがあり、お客様の感性が私たち設計サイドにない時です。
大変ですが、すごく学ぶことが多い。
そして、考えたプランがお客様を満足させるものであれば本当にうれしいです。
店舗設計の世界に入って約3年が経とうとする時、私は「独立」を意識するようになりました。
しかし、私は営業にも興味がありました。
営業職でお客様の考えを知る
過去に入社した設計事務所や建設会社では、取引先や知り合いの紹介からいただいた仕事がメインだったように思います。
何度もある入社試験に、これが大手なのかと驚きました。
仕事内容はリフォーム案件で、営業だけでなく設計・現場監理も行います。
営業というものを初めて体験する私は最初、緊張しました。しかし人と話すことが好きな私は何の抵抗もなく営業の世界に入る事ができました。
新築とリフォームの違いは更地に建物を立てる新築に対して、リフォームは現在ある建物内部の間取り変更や設備機器の交換などを行う。
それだけではなく、解体した時に予期せぬ事態に合うことが多いため、リフォーム知識がなければ対応することはできません。
上司の方・下請け会社の方々のおかげでリフォームに対する知識を得ることができました。
ここで、はじめてお客様の声を聞きました。
最も印象的なお客様の声は
「どうして、この会社にリフォームの相談をしたのか?」
「この会社以外にどこに相談したらいいのか分からないから。」
という答えが返ってきたこと。
そして、
「他にも近くに工務店やリフォーム会社がありますよ。」
「初めての会社に相談するのは怖い」
と多くの方が答えました。
建築業界に身を置く私の中にはない言葉
「怖い」
営業スタイルは大手だからできることであるため、直接実施できることはありませんが、住宅リフォームのことやお客様と直に話すことができた事は非常に学ぶことがありました。
独立し初めて受けた案件の図面が作成できない
2011年に独立。約1年と少し経とうとする時、マンションの間取りを大きく変えるリフォーム工事の案件を得ることができました。
これまで勤めてきた会社でお客様と打ち合わせをし設計図面を作成してきました。
私は、最初のラフプランを作成する時、製図台に座って手書きで図面を作成します。
この時も同様に、ある程度頭の中で出来上がってるプランを製図台に座って図面を作成しようとすると全く書けない・・。
しかし、今回は私を信頼して来てくださった方です。
「私を信頼して来てくれた」という重圧を初めて知り、同時にどう対処すればよいものか分からず不安な日々を送っていました。
製図台から離れると頭の中のプランが出てくる。
納期が迫ることで焦りが出る。焦りが出ると余計にプランが書けない。
ある時、ソファに座ってリラックスし、フリーハンドでラフプランを作成することにしました。
建築家の方が似たような体験を話していた記憶がありますが、私には関係のないことと思い聞き流していました。
今では、プレッシャーをしっかりと受け止め製図台で図面を作成することができます。
これから先、リフォームで悩んでいる多くの方の役に立ちたい
【色々な制約がある中、協力者と共に壁を一つ一つ乗り越えてお客様の要望に沿った住空間を作る】
この思いを抱きリフォームで悩んでいる多くの方の役に立ちたいと考えています。
そのためには、リフォームを考えている方が相談しやすいシステム(環境)を作ること。
そして
- お客様の要望に適した図面
- お客様の相性や予算などに適したリフォーム会社
この2つをお客様が手に入れることができるシステムをつくること。
お客様から「このプランでお願いします」と言われた時、本当にうれしいです。
そして、最も重要なリフォーム会社の選定。
工事計画を進める中で「お客様ご自身が考える力をつける」ようサポートするのも私たちの務めです。
「このリフォーム会社に現地調査をお願いしたいです」「このリフォーム会社と工事契約したいです」
とお客様が言った時、ご自身で答えを出すことができた喜びと自信を感じます。
また、お客様がこのようなことを言えるのは、リフォーム会社との信頼関係がしっかりと築けている証拠です。
お客様が
- ご自身の要望に合った図面
- ご自身の相性・予算などに合ったリフォーム会社