マンション | |
家族構成 | 夫婦と子供2人 |
ご要望 |
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リノベーション費用 | 約1300万円 |
工期 | 48日 |
マンションリノベーション計画の流れ
最初にお問い合わせを頂いた時に記載されていたご要望は「部屋数を少なくし全体的にゆとりのありスペースを確保したい」
このお問い合わせの時にはマンションの築年数が記載されておらず、部屋数が多いということで、築年数は20年~30年程度と考えていたのですが、返信用の封筒にあった写真と図面を見て築14年とまだ新しいことにびっくりしました。
図面を見る限りでは、けっこう広い。けど、廊下の有効寸法を最小限にしたり各寝室が圧迫感を受けるのではと思うくらい間取りに少し無理があるように思えました。
まず、プランをまとめるにあたって不満な事や、要望など具体的に聞きたいので電話をかけてもよいかという質問をメールでしました。
いつものことながら初めての電話は緊張します。この電話で要望などを具体的に聞いていきますが、全てを一回目の電話で聞くわけではありません。
最初にお電話で具体的になったことは、
- 家族構成が夫婦2人と子供2人の4人家族で部屋数は3つでよく現状の間取りは、部屋数が多いということ。
- そして廊下や間取りが窮屈に思えるので広くゆとりをもたせたいということ。
- LDKと寝室と専用庭の組み合わせ(間取り)も変えたい。
- 現状のキッチンは窮屈なので開放感のあるキッチンにしたい。
- LDK以外はフローリングとしLDKは人工大理石としものは既に決まっているとのこと。
その人工大理石がどういうものか見たいと伝えるとメールに画像を添付し送られてきました。ホワイトベースに少しばかり柄が入っている。
お電話でお聞きした内容や、写真での現状の状態・要望などを踏まえて
- マンションの形が全体的に細長
- 専用庭を中心としたプランにする
- LDKはホワイトベースの人工大理石と決まっている
- 4に家族に沿った部屋数にする
- 全体的に窮屈なのでゆとりをもたせる
- キッチンが窮屈なので開放感をもたせる
クライアント様自身、どのようなプランを希望しているか具体的でないことが多いことから、このだ一回目に提案する図面作成に思いのほか時間がかかる事が多い。しかし、今回はマンションの形が細長であることや決まっていることをまとめると、すんなりとプランが仕上がりました。
次に工務店やリフォーム会社に送付する概算見積用の図面を作成するにあたって、現状の状態を確認させていただいきたいということをクライアント様に伝えました。週末の日曜日にという返事をいただき予定は入っていないため週末の日曜日にお伺いすることにしました。
実際に現場を目の当たりにすると図面で思った以上に窮屈だなという印象を受けました。
見た目は築14とまだ新しいマンション。専用庭はけっこう広い。奥様はガーデニングにこだわっている事や奥様とご主人は料理するのが好きということが分かりました。
初めて現状を確認させていただき、色々と話をした中でプランと見積を依頼するのは当サイトが初めてではないことが分かりました。ウチにくる前に3社ほど周ったそうです。
これまでに3社と話をし断った。当サイトのプランのどういったところを気に入ったのか気にったので質問しますと、玄関を広くとっていることや、専用庭とLDKの関連性が要望とうまくマッチしたという返事をいただきました。
他の3社は、LDKと専用庭との関連性があまり深くないリノベーションプランだったと言っていました。
最終的に堀上天井にし関節照明を設けることになるのですが、この段階ではまだ、デザインについて深く考えてはおらず、とりあえず間取り中心にプランニングを進めています。
概算見積用マンションリノベーション図面の作成とショールーム回り
クライアント様のご自宅を後にし、打ち合わせをした内容をまとめた後で早速、施工会社に送付する概算見積用の図面作成へと取り掛かりました。
概算見積用なので仕上げなど詳しい情報はまだ未定で盛り込みませんが、平面図や展開図・天井伏図・部分詳細図などわかっていることは、なるべく詳しくまとめるようにしています。そのほうが概算見積とは言え、精度が高まるからです。
ショールームにはご主人も立ち会うとのことなので来週末の日曜日に決まりました。キッチンの図面は後から情報を盛り込むことにし、その他の間取りや展開図などから取り掛かり来週末の日曜日ショールーム見学の時にリノベーションプランの図面を渡せるよう進めていきました。
概算見積用の図面はなんとか完成しショールームに向かう前に平面図と展開図などの関連性について説明しました。クライアント様が図面を確認し特に問題がなければ工務店やリフォーム会社にその図面を送ることになります。1日でOKの返事を出す方もいれば2~3日じっくり図面の内容を見てOKの返事を出す方もいます。
予定していたTOTOやLIXIL以外にも、オーダーメイドキッチンを制作している会社のショールームを見てまわることにしました。
キッチンにこだわりを持っている方へ キッチンや浴室・トイレなどのリノベーション(リフォーム)ではTOTOやLIXILなど国内産のメーカーを選ぶ人が多いですが特にキッチンにこだわりをもっている方は、オーダーメイドや海外の輸入キッチンを選ぶ方がいらっしゃいます。 以下に、キッチンにこだわりをもっている方に向けたページをピックアップしているので役立ててください。
アイランドキッチンについて またアイランドキッチンを選ぶにあたっての注意したポイントなどもまとめています。
当サイトが過去にキッチンの発注や相談をしたことがあるオーダーメイドキッチンを制作している会社を紹介しています。
輸入キッチン そのことも含め輸入キッチンを展示している会社を紹介しています。
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続いて浴室や洗面台などが展示しているコーナーに行き、ココであることが決まりました。それは、浴室・洗面脱衣室・トイレを分けない。腰壁程度の壁で仕切る。
一度、リノベーションのプランや見積を依頼しているせいか、家族会議で色々と協議しており決まるのがかなり早い。ここまでスムーズにまとまるとは思ってもみませんでした。
続いてオーダーメイドキッチンを制作している会社のショールームを訪れました。ここでも方向性が決まりオーダーメイドで計画を進めることになりました。
帰る前に近くにあったファミレスに入り、ショールーム見学をしたことをまとめました。トイレ・浴室・洗面脱衣室は1つの部屋で行える間取りとする。
ショールーム見学から帰った後、浴室・洗面脱衣室・トイレの間取りの変更を行い、キッチンは詳細は未定ですがなるべく大きめにとりました。
マンションリノベーションの概算見積の図面は、まだ最終ではありません。そのため、間取りなど後から変更することは可能です。しかし、正式見積が出て契約を交わした後にプラン変更をするとなると、費用が本工事とは別に発生することがあります。 |
概算見積(予算1300万円に対するマンションリノベーションの費用)
概算見積を依頼する施工会社は5社。送る資料は現状の写真や図面・要望などです。
後日見積書がご自宅に届けられますが、それは当サイト経由になります。
リノベーション・リフォーム見積お役立ち隊では、面倒な営業を受けることなくプランニング・見積依頼・工事の依頼先の選定などをクライアント様自身のペースで納得しながら進められるシステムになっていますが、時間がかかるのが当サイトのデメリットです。 |
概算見積書は1週間~10日ほどかかります。(部分的なリフォーム工事であれば、早ければ3日で出来ることもります。しかし間取り変更を含むリノベーション工事ではボリュームにもよりますが10日ほどかかります。概算は見えないことが多いため施工会社が慎重になるというのも日数がかかる理由の一つです)
1週間ほどで見積書がそろい約1030万円~1140万円という結果になりました。
見積書や提案書などが手元に届けられた後、疑問に思うことや詳しく知りたいことがあれば、メールか電話でその内容を当サイトに伝えていただきます。その内容を各施工会社に送り、回答も同様に当サイト経由となります。そのため、質問内容も当サイトは把握します。
塗装やクロス仕上げでは出せない味わい深い仕上がりが特徴的な漆喰仕上げ。
パターンを付けることができることから珪藻土とどう違うのか聞かれることがあります。
珪藻土は漆喰同様で調湿性がありますが、仕上がり(見た目)は大きく違います。 漆喰はツルッとしているのですが、珪藻土はザラつきがあり表面を強くこすると粉がポタポタと落ちます。
パターンを付けることができるのは双方ともできますが、DIYの場合は珪藻土のほうが素人さん向きです。色のバリエーションは珪藻土の方が多いです。 漆喰壁の場合、コテの使い方(コツ)が分かれば素人さんでもできますが、力の加減によってパターンの強弱が表面にハッキリと浮き出てきます。(珪藻土は、それほど表面にパターンの強弱は浮き出ない。)
㎡単価は珪藻土・漆喰とも似たようなものですが、漆喰のほうが少し高い。(㎡の平均単価は8~9000円) 職人さんの腕によって仕上がりは大きくことなります。このため、施工会社を選ぶときには過去の施工写真をよくみるようにしましょう。
漆喰壁の特徴
上記に挙げたのは漆喰の良いところです。健康を考えている方に人気があるのは納得できます。人にもよりますが、塗りたては匂いに抵抗を表す場合があります。この匂いは時間と共に消えてなくなります。費用は上記にも記載していますがクロス仕上げより大きく値段が高くなります。 |
漆喰の仕上がり具合(パターンを付ける)を見てクライアント様は、気に入りました。
考えた結果、1社は会社の信頼性やセンスの良い過去の実績を多く手がけており、見積金額は1070万円。残りの1社は漆喰の仕上げを提案した会社で、やり取りして分かりやすい内容の回答、過去の実績が気に入り見積金額は約1100万円。
当マンションの現地調査(リノベーションプランに対する現場確認)
絞込んだ後は、施工会社(工務店・リフォーム会社)の社長さんもしくは担当者の方をクライアント様の自宅に読んで現地調査を行いますが、まだこの段階では、施工会社はクライアント様の連絡先や名前は知りません。
工務店やリフォーム会社の社長さん(担当者)にクライアント様の連絡先や名前を伝えました。次にクライアント様の電話もしくはメールに現地調査の日程を決めるため工務店やリフォーム会社の社長さん(担当者)から連絡があります。
この現地調査では、リフォーム会社・工務店の社長さん(担当者)は
- プラン通りに工事を進めることができるか
- 図面と現場の寸法で大きく異なるところはないか
- 資材などの搬入経路
などを確認します。
もし、知りたいことや疑問に思ったことなどあれば、遠慮することなくなんでも質問しましょう。その回答の内容や受け答えの態度・相性などが後の工事を依頼する会社を決める要素の一つとなります。 |
現地調査が終わりプラン通りに工事できると判断されれば、正式見積の作成へと進みます。
リノベーションやリフォームは壁や天井などを壊してみないと分からないことが多く現地調査では確認できません。
マンションで水回り設備機器の移動など物理的に難しい工事を計画している場合には破壊検査をおすすめします。破壊検査は壁や天井を壊して内部の状態を確認することで、費用はクライアント様負担となりますが、この破壊検査をすることによって工事できる、できないの判断が可能な限り明確になります。 |
正式見積(予算1300万円に対するマンションリノベーション費用の最終チェック)
概算見積では、予算内(1300万円)に収まりましたが、仕上げのグレードを上げたので予算を超える可能性があります。
この正式見積を受け取る時は、工務店やリフォーム会社の社長さん(担当者)から見積に記載されている内訳の説明があります。
概算で1070万円の見積金額を提示した会社は、1320万円。また、1100万円の見積金額を提示した会社は、1310万円。
双方の会社とも予算である1300万円で契約可能だという答えが返ってきたため、予算の条件はクリア。
クライアント様は正式見積の説明を受けた後、当日~10以内に返事をするのが一般的です。
正式見積書の確認は要チェック! 正式見積では、各工事の内訳が記載されています。どのような工事を依頼したのか、ここで詳しく確認することができます。 内訳に記載されている言葉は省略あるいは専門用語で記載されていることがあり、分からないところがあれば遠慮せずに質問しましょう。回答が分かりやすいか又は態度など工事を依頼するにあたっての基準になります。
プランの変更はこの正式見積が最終と考えるといいでしょう。(この段階では、まだ契約をしていないため工事に必要な材料などは発注はしていません。発注後のプラン変更は増額する可能性が大です。) |
正式見積まで残った施工会社は、どこと契約をしてもおかしくないため、悩むことが多い。
もう一社には断りの電話を入れなけれいけず、クライアント様から伝えにくい時には当サイトから断りの電話をいれています。直接やり取りしたクライアント様と共通して、伝えにくいとのことだったので私が断りの電話を入れました。
当マンションリノベーション工事の契約⇒着工の準備
この段階では、仕上げがまだ決まっていないことが多い。例えば、床はフローリングとは決まっていてもナチュラルな色でいくのか落ち着いた濃い色でいくのか。壁や天井を塗装とする場合は同様に色番号をこの段階で具体的にします。
また、職人さんの手配と合わせて工事にどのくらいの期間を要するか具体的にし工程表を作成していきます。
この準備期間中にクライアント様にお願いしていることがあります。
マンションリノベーション工事【着工~引渡し】
工事の一発目は解体から始まります。
解体が済むと材料の搬入へと移ります。解体後、当サイトも現場確認へと向かいます。
壁や天井の仕上げを行う前にまた、現場を確認しました。壁ができていくとLDKは図面でイメージしていた通り大きい空間だなと思いました。この空間に漆喰の仕上げと人工大理石の床。そしてキッチンが据えられソファやテーブルそして生活する家族が入ると、ガラっと雰囲気が変わるだろうと思いました。
工事は48日で完成。竣工検査のため、現場確認に向かいました。キッチンが据えられたLDKは住まいのLDKではないようなそういう強烈なインパクトを受けました。
仕上げが終わり現場を目にしてよく思うことは、私自身がここに住みたい・・・。無理ですがそう思ってしまいます。